LED照明用電源.com

LED景観照明

景観照明とは

屋外空間における照明の目的は「安全性、防犯性」の確保が主であると考えられてきました。 しかし近年では、快適な住環境づくりを重要な要素としてとらえ、その街にふさわしい、 良好な夜間景観の演出を主として計画することが望まれてきています。

都市を構成するエリア

パーク・ウォーターエリア

日々の忙しい生活から離れ、心からリフレッシュするためのエリアです。 特に成熟を極める都市においては、人間性あふれる要素を盛り込むことが大切です。 照明計画にあたっても自由で開放的なムードづくりを心がける必要があります。

ターミナルエリア

都市の象徴として、都市全体の印象を決定する中心エリアです。 交通網、商業、行政の重要な起点であり、人と物の流れの中心でもありますので、 都市の個性、地域の文化を考慮して、個性と風格のある照明計画が求められます。

ショッピングエリア

商業エリアは人と物があふれ、さまざまな情報、文化、サービス、楽しみが混然となった華やかな場です。 エリア全体としては、個性にあふれ、活気に満ちた空間演出が求められます。 照明計画にあたっては、その街に集う楽しさを盛り上げ、安全で快適な環境をつくることが求められます。

ビジネスエリア

都市活動の要所として、機能性、合理性に富んだエリアです。 特に最近では高度な情報が集中する場として、これまでの都市機能をより洗練したインテリジェント化が進められています。 照明計画においては、そこで働く市民の快適な環境を確保するとともに、うるおいとやすらぎの演出が求められます。

ライフエリア

都市生活の中でのやすらぎと落ち着きが求められるエリアです。 特に都市型住宅街においては、自然環境を生かした街づくりが快適性を高めます。 安全で豊かなくつろぎ感を追求しながら、空間の奥行きや落ち着きを演出する照明が求められます。

リゾートエリア

日常の街づくりとは異なる、開放感あふれるエリアです。優しい心遣いの行き届いた、 パブリックスペースとしての個性を感じさせる照明が求められます。

ヒストリー・カルチャーエリア

都市の歴史性や文化を物語る空間です。あかりにより、昼・夜の異なる魅力作りを行い、人々の生活に潤いを与えます。

アクセスエリア

全てのゾーンを結び、人や物の行き交う活気あふれるゾーンです。 複数のエリアとのつながりを意識し、防犯、安全面だけではなく、街の個性を表現するような照明が求められます。

照明要件

都市環境照明の中でも、通路・広場及び公園に必要な照明要件としては、表1のJIS照明基準を参考にして決定します。 また、建造物などの景観照明に必要とされる明るさの目安を表2に示します。
表1 通路・広場及び公園の照明設計基準(JIS Z9110-2010)
領域、作業、又は活動の種類 維持照度
(lx)
GR
制限値
平均演色
評価数
歩行者交通 屋 外 多い 20 50 20
中程度 10 50 20
少ない 5 55 20
地 下 多い 500 40
中程度 300 40
少ない 100 40
非常に少ない 50 40
交通関係広場の交通 多い 50 50 20
中程度 30 50 20
少ない 15 55 20
危険レベル 高い 50 45 20
中程度 20 50 20
低い 10 50
非常に低い 5 55
表2 景観照明の照度
照明する表面の材料 推奨照度(lx)
周辺の明るさ
明るい石、白い大理石 20 30 60
普通の石、セメント
明るい大理石
40 60 120
暗い石、灰色の花崗石
暗い大理石
100 150 300
明るい黄色のレンガ 35 50 100
明るい褐色のレンガ 40 60 120
暗い褐色のレンガ
桃色の花崗岩
55 80 160
赤色のレンガ 100 150 300
暗いレンガ 120 180 360
建築用コンクリート 60 100 200
自然アルミニウム
焼付け塗装仕上げ
200 300 600
濃い色の仕上げ(10%) 120 180 360
中程度の仕上げ(30-40%) 40 60 120
淡い色の仕上げ(60-70%) 20 30 60
注)対象物の距離が遠い場合には、すべての値を30%アップする。
設計照度は、保守率を考慮すること。
CIE Publication No.94 Guide for Floodlighting. 1993
注)周囲の明るさの例
明:ビル街、広告サインの密集地域
中:広告サインの少しあるビジネス街
暗:広告サインの少ない場所



TOP